BMW Motorrad R 1100 S
BMW Motorrad R 1100 S

BMW Motorrad R 1100 S – スポーツモデルの新境地を切り開いた唯一無二の“S”

掲載日:2010年06月25日 試乗インプレ・レビュー    

スポーツモデルの新境地を切り開いた唯一無二の“S”

1973年に登場した R90S から 25 年の月日を経て、再度“S”の称号を与えられたボクサーモデル R1100S 。デビッド・ロブによって手がけられた流麗なボディライン、空油冷ボクサーモデル初となるメインフレームの採用、そして 98 馬力もの高出力。その登場は、多くのビーマーを驚かせるものだった。

BMW は R1100S の発表時、この“S”という符号に関して“スポーツ”ではなく“スポーティ”なボクサーを意味するとアナウンスしている。それは、あくまでロングツーリングなどの使い方も踏まえ、公道でスポーツ走行を気持ちよく楽しむために作り上げたということである。実際、他メーカーが世に送り出す絶対的パフォーマンスを売りにするスーパースポーツモデルなどとは一線を画す。パニアケースの設定や、タンデム時の快適さからもそれは感じられる。

とはいえ、モト GP と併催されていたワンメイクレースの『ボクサーカップ』では、サーキットランでのポテンシャルを証明していた実績もあるうえ、他のボクサーと比べ、高回転まで一気に吹け上がるエンジン特性は、多くのライダーに新しいスポーツバイクのあり方を発見させた。

後継モデルにあたる R1200S は、さらにスポーツ性能を突き詰めたボクサーとなっており、ツーリング指向が弱められてきた。その後、DNAはピュアスポーツボクサーである HP2 スポーツへと受け継がれていった。そう考えてみると、長距離走行で疲れにくく、なおかつスポーティな面もしっかりと併せ持つという捉え方をするならば、歴代ボクサーの中ではこの R1100S が、実質一番バランスが取れていたといえる。

中古流通は徐々に減ってきているものの、コンスタントに市場に出回っている。現在流通しているものは49万8,000円(1998年、5万1,019km)~160万6,500円(2003年、2000km)と幅が広いので、自分のお財布事情と車両の状態からバランスを取って探すことが出来るようになっている。…この記事の続きをバージン・BMWで読む

 

BMW Motorrad R 1100 S 写真

BMW Motorrad R 1100 S 写真

スポーティな見た目とは裏腹に、ハンドルは高くステップが低いため、意外と上体が起きるポジション。しかし他のセグメントに比べれば、前傾している部類に入る。長時間の乗車でも疲れにくい絶妙なセッティングとなっている。ライダーは身長178cm、体重73kg。

 

 

画像をクリックすると拡大画像にて表示されます

BMW Motorrad R 1100 S 写真

 

BMW Motorrad R 1100 S 写真

 

BMW Motorrad R 1100 S 写真

 

BMW Motorrad R 1100 S 写真

 

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索